非常用発電設備のメンテナンス|点検項目や費用、法令義務や実施周期など解説

非常用発電設備のメンテナンス

非常用発電設備のメンテナンス、法令通り適切に実施できていますか?

消防法では、定期的な点検が義務づけられています。

実施しないと最終的には罰則の対象になる可能性がある上、いざという時に発電機が動かず、人命や資産を守れないリスクも抱えることにも。

そこで、この記事では、横浜市で非常用発電設備の点検・工事を行う「東宝企業株式会社」が、メンテナンスの費用や点検項目、法令に関する疑問をスッキリ解決します。

        【東宝企業株式会社が「任せて安心」な理由】

・創業昭和36年・長年にわたり自家発電設備を点検
・施工負荷試験から更新工事まで一貫対応
・各メーカーに対応し現場に最適な提案が可能
・地域密着でスピード対応(横浜市をメインに首都圏対応)

正しい知識を身につけ、コストを抑えながら安全な設備管理を実現しましょう。

【事実】非常用発電設備のメンテナンス不良が招くリスク

はじめに、総務省消防庁のデータを紹介します。

東日本大震災の際、設置されていた非常用発電機の5%が不始動・停止という事態に陥りました。

5%が稼働しなかったというデータ

引用元:総務省消防庁|東日本大震災における自家発電設備のメンテナンス不良による不始動・停止台数

さらに踏み込むと、全体の0.5%(23台)は「メンテナンス不良」が原因で動かなかったことが分かっています。

具体的には、燃料フィルタの目詰まりやバッテリーの放電など、日頃の適切な整備さえあれば防げたものです。

災害時、この「防げたはずのミス」で命や資産を守れないことほど、悔しいことはありません。いざというときに、安全を守れるよう、日頃からメンテナンスはしっかりと行いましょう。

引用元:総務省消防庁|東日本大震災における自家発電設備のメンテナンス不良による不始動・停止台数

非常用発電設備のメンテナンス|実施周期と法令義務

非常用発電設備のメンテナンスは、消防法によって、以下のサイクルでの実施が義務付けられています。

点検の種類実施周期内容の目安
機器点検6ヶ月に1回外観、液量、漏れ、異音などの確認
総合点検1年に1回実際に作動させ、総合的な性能を確認

※予防的な保全策を継続実施し、記録・報告を行なっている場合、負荷運転・内部観察の実施周期を6年に1回まで延長できる

消防法により、点検未実施や虚偽報告には最終的に「30万円以下の罰金または拘留」が科されるリスクがあります。

建築基準法においても、定期報告を怠った場合「100万円以下の罰金」が科される可能性があります。

これらの義務・罰則は、建物の利用者や周辺地域の安全を守るために制定されています。発電設備の管理には、重い責任があることを理解しましょう。

詳しくは別記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

非常用発電設備の主な点検項目|不始動を防ぐ3大ポイント

非常用発電設備の点検は、エンジン、発電機、制御盤と多岐にわたりますが、特に不始動の原因となりやすい3つの重要項目を優先的に管理しましょう。

① 消耗品(オイル・冷却水・フィルター)の交換

エンジンオイルや冷却水は、使用の有無に関わらず経年劣化します。オイルの劣化は潤滑不良を、冷却水不足はオーバーヒートを招き、故障の直接的な原因になります。

交換時期はメーカーの取扱いと保守計画に従います。オイルや冷却液は経年劣化するため、年次点検のタイミングで状態に応じて交換することが多いものです。

② バッテリー・ファンベルトの電圧・劣化確認

発電設備の不始動要因として、バッテリー系統の不具合は多く見られます。

電圧測定、端子の腐食、液面や充電状態の確認を行い、メーカー推奨時期に基づいて交換します。

③ 負荷試験による実働確認

年次(総合)点検では、負荷運転(または内部観察等)により、負荷時の運転性能(回転数、電圧・周波数、温度、振動、換気等)を確認しましょう。

無負荷試験だけでは、負荷時に顕在化する不具合を見逃す恐れがあります。

非常用発電設備は「使わない時間が長い設備」。だからこそ、定期点検と予防保全の積み重ねが、災害時の確実な始動を支えます。

メーカー独自の保全体系(例:A~F点検)とは?内容と実施時期

消防法で定められた点検とは別に、非常用発電設備メーカーの一部では、法定点検とは別に独自の保全区分(例:A~F点検)を設け、計画的な予防整備を推奨。

「いつ・どんな整備が必要か」を可視化することで、突発的な故障を防ぎ、将来的な修繕コストの最適化を図る狙いがあります。

※点検区分の呼称や周期、内容は、メーカーや機種、保全計画、設置環境等により異なります。

日常的なコンディションを維持する「A~C点検」

A〜C点検は、比較的短いサイクルで行う「予防保全」です。

主に外観チェックと、経年劣化するオイルやフィルタ類などの「消耗品交換」が中心のメニューです。

点検区分実施周期主な点検・整備内容
A点検3ヶ月ごと周囲・外観の確認、無負荷運転(10分程度)、油・水漏れチェック
B点検6ヶ月ごとバッテリー液量・比重点検、潤滑油の汚れ確認、ドレン抜き
C点検1年ごとエンジンオイル・フィルタ交換、ベルト張り調整、絶縁抵抗測定

※A・B点検の内容は、上位の点検に含まれます。

主に消耗品管理とコンディション維持が中心です。

機器の寿命を延ばす「D~F点検(大規模整備)」

D〜F点検は、一定期間経過後に実施する中長期的な整備区分です。

摩耗部品の交換や、必要に応じてエンジン内部の分解点検を行います。

点検区分実施周期主な点検・整備内容
D点検2年ごと冷却水(LLC)交換、燃料噴射弁の洗浄・噴霧点検、各部ゴムホース交換
E点検4年ごとシリンダーヘッド開放点検、吸排気弁のすり合わせ、各ポンプ分解点検
F点検8〜12年主要部品の交換(ピストン・メタル抜出し)、大規模オーバーホール

※実際の実施時期はメーカー推奨基準および使用状況により決定されます。

大規模なF点検は費用がかかりますが、適切に実施することで設備の延命が期待できます。

失敗しない!信頼できる発電設備メンテナンス業者の選び方

業者の選び方

非常用発電設備のメンテナンスは「安さ」だけでなく「確実性」と「対応力」で選ぶことが重要です。

業者選びで必ずチェックすべき3つのポイントをまとめました。

① 自社施工による一貫対応か

自社技術者が直接点検・整備を行う体制であれば、情報伝達のズレが少なく、緊急時の対応も迅速です。

下請け構造が複雑な場合は、対応スピードや責任範囲も確認しておきましょう。

 ② 複数メーカーに対応できる技術力があるか

非常用発電設備は、メーカーごとに仕様や部品が異なります。

特定メーカーに限定されず、複数メーカーに対応できる体制があるかは、重要な判断基準です。

③ 古い機種への対応力があるか

生産終了機種の場合、更新のみを提案するのではなく、部品調達や代替部品による延命修理など、選択肢を提示してくれるかを確認しましょう。

当社の対応について

東宝企業株式会社では、法定点検から負荷試験、更新工事まで一貫対応しております。

横浜市を拠点に首都圏近郊で多数の実績があります。非常用発電設備の保全体制についてお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

非常用発電機のメンテナンスに関するよくある質問

非常用発電設備のメンテナンスに関する疑問をまとめました。

Q1. メンテナンスには特別な資格が必要ですか?

A. はい。消防法に基づき、消防設備士または消防設備点検資格者などの有資格者による点検が必要です。

無資格や不適切な手順で実施された点検は、適切な報告として認められず、是正を求められる可能性があります。

Q2. 点検を怠るとどのような罰則がありますか?

A. 消防法に基づく点検・報告義務に違反した場合、是正命令等の対象となり、悪質な場合には30万円以下の罰金または拘留が科される可能性があります。

また、災害時に設備が不始動となり被害が拡大した場合、管理者としての安全配慮義務が問われるリスクもあります。

適切なメンテナンスが非常用発電設備の信頼性と寿命を左右する

非常用発電設備のメンテナンスは、災害時に確実に稼働させるための重要な管理業務です。

一般的に発電設備の更新目安は15~20年前後とされますが、定期的な点検や計画的な部品交換、適切な負荷運転を継続することで、設備の健全性を維持し、5~10年程度延命できるケースもあります。

東宝企業株式会社では、横浜市を中心に首都圏エリアにて、非常用発電設備の点検・負荷試験・更新工事まで一貫して対応しております。

         【東宝企業株式会社が「任せて安心」な理由】

・創業昭和36年・長年にわたり自家発電設備を点検
・施工負荷試験から更新工事まで一貫対応
・各メーカーに対応し現場に最適な提案が可能
・地域密着でスピード対応(横浜市をメインに首都圏対応)

現在の設備状態に不安がある場合や、更新判断等でお悩みの際は、まずは現状診断からご相談ください。

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