防火シャッター点検とは?消防設備点検との違いや点検内容を解説

防火シャッター

管理している建物の防火シャッター。こんな疑問を感じたことはありませんか?

「防火シャッターの点検って義務なの?」

「消防設備点検を受けているから大丈夫?」

防火シャッターは建築基準法と消防法、両方の制度に関係する設備です。

片方だけ対応していても、法令を満たせていないことがあります。

この記事では、消防設備点検のプロが、防火シャッター点検の全体像をバッチリ整理します。

        東宝企業株式会社が「任せて安心」な理由

・創業昭和36年・60年以上「消防設備点検・施工一筋」
・消防設備点検から工事まで「自社一貫体制」
・各メーカーに対応・現場に最適な提案が可能
・地域(横浜市をメインに首都圏対応)密着でスピード対応

【10秒でわかる結論】防火シャッター点検は「建築基準法+消防設備連動」で確認が必要!

防火シャッターのポイント

防火シャッター点検の要点は3つです。

                 ここが重要!

義務: 防火シャッターは建築基準法の「防火設備定期検査」で年1回の点検が必要
注意: 消防設備点検とは別制度のため、消防点検だけでは義務を果たせない
連動: 火災報知設備と連動して閉まるため、消防設備との動作確認も重要

「ウチの防火シャッター、大丈夫かな?」と不安な方は、お気軽にご相談ください。

防火シャッターとは?点検は義務?

防火シャッター

防火シャッターの点検の義務や対象建物について、基本を整理しましょう。

防火シャッターの役割

防火シャッターとは、火災時に建物内の区画を遮断し、火や煙の広がりを抑える設備です。

病院・商業施設・工場など多くの建物に設置されており、避難や消火活動のための時間を確保する重要な役割を担っています。

点検は建築基準法による義務

防火シャッターは建築基準法第12条第3項の「定期報告制度」の対象となる設備です。

対象建物では定期点検と自治体への報告が義務となります。主な確認項目は次のとおりです。

確認項目内容
羽板・座板変形・損傷がないか
ガイドレール正常に動作するか
閉鎖動作シャッターが確実に閉まるか

参考:e-Gov 建築基準法 第12条第3項

点検対象となる主な建物

報告の対象建物など

引用元:建築基準法に基づく定期報告制度について – 国土交通省

対象建物は、国が政令で一律に報告の対象としている建物のほか、特定行政庁(自治体)が指定する建物もあります。そのため、全国一律ではありません。

自施設が対象かどうか不安なときは、自治体や専門業者へ確認しましょう。

参考:国土交通省「建築基準法に基づく定期報告制度について」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000039.html

防火設備点検と消防設備点検の違いは?

火災報知器

防火シャッターの点検は「消防設備点検」と混同されることがよくあります。

しかし、この2つは根拠となる法律が異なる別制度です。

防火設備定期検査消防設備点検
根拠法建築基準法消防法
主な対象防火シャッター・防火扉など火災報知設備・感知器など
点検資格防火設備検査員消防設備士または消防設備点検資格者
報告先特定行政庁(自治体)管轄の消防署
点検周期年1回機器点検:6ヶ月に1回 総合点検:年1回
目的延焼防止火災の検知・警報

「消防設備点検をしているから大丈夫」と誤解されがちですが、それだけでは防火シャッターの法的義務(建築基準法)は満たせません。

防火シャッターは消防設備と連動する設備!

防火シャッターは建築基準法の設備でありながら、消防設備とも密接に関係しています。

多くの建物では、自動火災報知設備と連動して作動する仕組みになっているからです。

連動の仕組み

火災が発生すると、次の流れでシャッターが降下します。

① 煙感知器・熱感知器が火災を検知する
② 信号が連動制御盤(火災受信機)に送られる
③ 制御盤からシャッターの駆動装置へ閉鎖信号が送られる
④ 防火シャッターが自動的に降下・閉鎖する

そのため、感知器や制御盤が正常に動作することが欠かせません。

「連動確認」まで対応できる体制が大事

防火シャッターを「いざという時に本当に閉まる設備」にするうえで、特に重要なのが感知器が作動したときにシャッターが実際に閉まるかどうかの連動確認です。

連動確認まで一貫して対応できる体制を持つ業者に依頼することで、設備本来の機能を確実に維持できます。

点検体制についてご不明な点がある場合は、東宝企業株式会社にお気軽にご相談ください。

防火シャッター点検制度が強化された背景は?

火事の事例

防火シャッターの点検制度は、2016年の建築基準法改正によって大幅に強化されました。

きっかけとなったのが、2013年に発生した福岡市の整形外科診療所での火災です。

この火災では防火扉が適切に閉鎖しなかったことが問題となり、10名の犠牲者が出ました。

この事故を受けて、国は制度の見直しに着手。主な変更点は次の通りです。

変更点内容
防火設備定期検査制度の整備防火シャッターなどを独立した検査対象として明確化
防火設備検査員制度の創設専門資格を持つ検査員による点検を義務化

それまでは防火設備の点検は建物全体の定期調査に含まれる形でしたが、改正後は防火設備単体での検査・報告が必要になりました。

管理担当者が日常でやるべきことは?

点検をプロに任せ適切に実施することは大前提ですが、日常の管理は担当者にしかできません。

日々、以下の項目に気をつける習慣をつけましょう。

・感知器の周囲にパーテーションや積み上げた荷物が近づいていないか?
・シャッターの降下エリアに常時物が置かれていないか?

テナントの入れ替えやレイアウト変更のタイミングは、特に注意が必要です。

また、制御盤の警告ランプが点滅していたり、断続的な警告音が鳴っていたりといった異常サインを見かけた場合は、放置せずすぐに専門業者へ連絡を。

自己判断でリセットや電源断を行うのは避けてください。

防火シャッターの点検に関するよくある質問

防火シャッターについて管理者からよく受ける質問を3つ紹介します。

消防設備点検だけで防火シャッター点検の代わりになりますか?

なりません。消防設備点検では感知器や制御盤など消防法上の設備を確認しますが、防火シャッター本体の定期検査は建築基準法による別制度です。両方を別々に実施する必要があります。

防火シャッター点検は誰が行えますか?

防火シャッターの点検は、建築基準法と消防法の2つの制度に基づいて行われます。
シャッター本体の検査は建築基準法の「防火設備定期検査」として、防火設備検査員などの資格者が実施します。

一方、感知器や連動制御盤など消防設備に関わる部分は、消防法の「消防設備点検」として消防設備士または消防設備点検資格者が対応します。

防火シャッター点検はどれくらいの周期で行いますか?

防火シャッターの点検は、建築基準法では年1回の防火設備定期検査が必要です。

また、防火シャッターが自動火災報知設備と連動している場合は、消防法に基づく消防設備点検として、機器点検(6ヶ月に1回)や総合点検(年1回)の中で連動動作の確認が行われます。

これらは別制度のため、両方の点検を適切に実施する必要があります。

まとめ|防火シャッター点検は制度の違いを理解することから!

この記事の内容を整理します。

ポイント内容
防火シャッター点検の根拠法建築基準法
消防設備点検の根拠法消防法
2つの関係別制度のため両方の実施が必要
連動確認消防設備とシャッターの連動確認まで対応できる業者へ依頼を

防火シャッターは、シャッター本体と消防設備の両方が正常に機能してはじめて、火災時に確実に閉まります。

「ウチは大丈夫かな…」

点検体制に不安がある方、制度の対応状況を確認したい方は、ぜひ東宝企業株式会社にご相談ください。

消防設備点検から施工工事等まで、建物の安全をトータルでサポートします。

コラム一覧に戻る
お問い合わせ
どんなご相談もまずはお気軽にお問い合わせください。