【プロが解説】倉庫の消防設備は義務?設置基準・点検ルールや費用相場を紹介

物流倉庫

「倉庫にどんな消防設備を置けばいい?」

「倉庫の消防点検ってどうやればいいんだろう?」と不安な倉庫管理担当者様やオーナー様へ。

結論から言うと、倉庫への消防設備設置は法律で定められており、定期点検と消防署への報告が必須です。

本記事では、横浜市で創業60年以上消防設備に関わってきた「東宝企業株式会社」が、倉庫に必要な消防設備の種類・設置基準・点検ルールを解説します。

          東宝企業株式会社が「任せて安心」な理由

・創業昭和36年・60年以上「消防設備点検・施工一筋」
・消防設備点検から工事まで「自社一貫体制」
・各メーカーに対応・現場に最適な提案が可能
・地域(横浜市をメインに首都圏対応)密着でスピード対応

【10秒でわかる結論】倉庫の消防設備の設置は義務

倉庫消防設備

倉庫の消防設備については、次を押さえましょう。

                ここがポイント!

倉庫の規模・構造に応じて、消火・警報・避難設備の設置が必須
・機器点検(6ヶ月に1回)、総合点検(年1回)の実施が必要
・点検結果は3年に1回、消防署への報告が必要

「ウチの倉庫、大丈夫かな?」と不安な方は、お気軽にご相談ください。

なぜ倉庫に消防設備が必要なの?

倉庫

倉庫への消防設備設置が必須な理由は「火災リスクの高さ」と「消防法による規定」の2つです。

倉庫は火災リスクが高いから

倉庫は一度火災が起きると、下記の理由から一気に延焼しやすい施設です。

要因内容
可燃物が多い段ボールやパレットなど燃えやすい物が大量にある
荷物が密集している隙間なく積まれているため、火が燃え移りやすい
天井が高い大きな空間に空気の流れが生まれ、炎が上へ立ち昇りやすい
人が少ない常駐スタッフが少なく、火災の発見・初期消火が遅れがち

火災による被害を最小限に抑えるには、初期消火と早期発見のための設備を備える必要があるのです。

【注意!】保管する「物品」で基準がさらに厳しくなります

一般的な荷物だけでなく、以下の物品を保管する場合は火災リスクが跳ね上がるため、通常の倉庫より厳しい消防設備の設置が求められます。

・指定可燃物(ウレタン、発泡スチロール、大量のプラスチック類など)
・危険物(アルコール類、リチウムイオン電池など)

「何を・どれだけ保管するか」によって必要な設備は全く異なるため、素人判断せず専門業者へ確認しましょう。

消防法で設置が定められているから

倉庫は消防法第17条の「防火対象物」に該当するため、法令により以下の3点が求められます。

  • 消防設備の設置
  • 消防設備点検の実施
  • 点検結果の消防署への報告

管理を怠ると、消防署からの指導や命令の対象になります。

倉庫に必要な消防設備って?

消防設備

倉庫に設置が必要な消防設備は、消火設備・警報設備・避難設備の3種類です。

主な種類と設置基準を確認しましょう。

消火設備

消火設備は、火災を消し、延焼を防ぐための設備です。

設備名設置基準(倉庫の場合)根拠条文
消火器延べ面積150㎡以上(地階・無窓階・3階以上の階は床面積50㎡以上)消防法施行令第10条
屋内消火栓延べ面積700㎡以上(地階・無窓階・4階以上の階 は150 ㎡以上)消防法施行令第11条
屋外消火栓1階・2階の床面積合計3,000㎡以上消防法施行令第19条
スプリンクラーラック式倉庫で高さ10m超かつ延べ面積700㎡以上など消防法施行令第12条

警報設備

警報設備は、火災を早期に感知し、建物内外の人に知らせる設備です。

設備名設置基準(倉庫の場合)根拠条文
自動火災報知設備延べ面積500㎡以上(地階・無窓階・3階以上の階は300㎡以上)消防法施行令第21条
火災通報装置延べ面積1,000㎡以上(電話設置等で免除/特例あり)消防法施行令第23条

避難設備

避難設備は、火災発生時に建物内の人が安全に逃げるための設備です。

設備名設置基準(倉庫の場合)根拠条文
誘導標識原則、すべての建物・すべての階消防法施行令第26条
誘導灯地階・無窓階・11階以上の階消防法施行令第26条
避難器具2階以上または地階で収容人員10人以上消防法施行令第25条

建物の構造や保管物の内容によって必要な設備が変わるため、詳細は管轄の消防署へ確認しましょう。

参考:

総務省消防庁|倉庫(14 項)に係る主な消防法令上の規制について

横浜市消防用設備等設置基準項別早見表p51

倉庫消防設備の点検義務はある?

チェックポイント

消防設備は「設置して終わり」ではなく、定期的な点検と消防署への報告が法律で義務づけられています。

消防設備の点検頻度

消防設備の点検は、下記のとおり、機器点検総合点検の2種類が必須とされています。

点検の種類頻度内容根拠
機器点検6ヶ月に1回外観・配置・簡易な操作による確認消防法第17条の3の3
総合点検年1回消防設備を実際に作動させ、総合的な機能を確認消防法第17条の3の3

参考:東京消防庁「消防用設備等点検報告制度」https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/office_adv/tenken_houkoku.html

消防署への報告義務

倉庫・工場などの「非特定防火対象物」は、3年に1回の頻度で管轄の消防署へ点検結果を報告しなければなりません。

防火対象物の種類該当する施設の例報告頻度根拠
特定防火対象物百貨店・旅館・病院など年1回消防法施行規則第31条の6
非特定防火対象物倉庫・工場・事務所など3年に1回消防法施行規則第31条の6

報告を怠った場合、消防法第44条に基づき30万円以下の罰金または拘留の罰則が科されるため、注意しましょう。 

有資格者による点検

延べ面積1,000㎡以上の倉庫では、消防設備士または消防設備点検資格者による点検が必須です。 

1,000㎡未満の倉庫では関係者自身による点検も認められていますが、専門的な技術・器具が必要なため、消防設備業者への依頼が確実です。

倉庫の消防設備点検・工事の事例と費用目安は?

倉庫の消防設備点検をお考えの場合は、東宝企業株式会社へご相談ください。

創業昭和36年、60年以上にわたり横浜市をメインに首都圏の消防設備点検・施工に携わってきました。点検から工事まで自社一貫体制で対応するため、業者手配や中間コストを省けます。

東宝企業株式会社では、さまざまなタイプの倉庫(冷蔵機能ありや危険物取扱倉庫など)の消防設備点検や工事に対応。規模も1,000㎡前後から大規模なものまで幅広くお引き受けしています。

費用は、倉庫の広さや設備の種類等によって異なります。まずはお気軽にご相談ください。無料でお見積もりいたします。

倉庫の消防設備に関するよくある質問

倉庫の消防設備に関して、管理担当者・オーナーからよく寄せられる質問をまとめました。

消防法における「倉庫」の定義とは?作業場や事務所と兼用している場合はどうなりますか?

「建物の大部分を何に使っているか(主たる用途)」で総合的に判断されます。

消防法における「倉庫(防火対象物14項)」とは、物品の保管を主たる目的とする建物です。

物品の保管がメインであれば倉庫(14項)です。たとえば一部で梱包などをしていても、大部分が荷物の保管スペースであれば倉庫に該当します。

一方、製造や加工などの作業が大部分を占めている場合は、荷物を置いていても工場・作業場(12項)として扱われます。

どちらに該当するかで必要な消防設備の基準が大きく変わります。判断に迷う場合は、図面をもとに管轄の消防署や専門業者へ確認するのがおすすめです。

「倉庫業を営まない倉庫(自家用倉庫)」でも消防設備の設置や点検の義務はありますか?

はい、設置および点検の義務があります。

「倉庫業法」に基づく営業倉庫(他人の荷物を預かって利益を得る倉庫)であるかと「消防法」の設置義務は関係ありません

自社の資材や農機具などを保管するだけの「自家用倉庫」であっても、規定の延べ面積等を超えていれば、消火器などの消防設備の設置義務が発生します。

「ただの自社の荷物置き場だから大丈夫」と油断せず、現在の設備が適法か、管轄の消防署や消防設備業者へ確認することをおすすめします。

「ラック式倉庫」の場合、消防設備の基準は普通の倉庫と異なりますか?スプリンクラーは必須ですか?

はい、ラック式倉庫は普通の倉庫よりも厳しい基準が設けられています。

一般的な平置きの倉庫ではスプリンクラーが不要なケースも多いですが「ラック式倉庫(棚を用いて高くまで物品を保管する構造)」は火が縦方向に急速に燃え広がりやすいため、注意が必要です。

具体的には「天井の高さが10m超、かつ延べ面積が700㎡以上のラック式倉庫」には、スプリンクラー設備の設置が消防法で定められています。

大規模な物流倉庫などを検討される際は、設計段階から消防設備業者を交えて計画することをおすすめします。

倉庫の消防設備に正しく向き合おう

倉庫の消防設備において、押さえておくべきルールは以下の3点です。

  • 倉庫の規模・構造に応じた消防設備の設置が必要
  • 機器点検(6ヶ月に1回)・総合点検(年1回)の実施
  • 点検結果の消防署への報告(3年に1回) 

倉庫火災は延焼が速く、万が一の際は在庫や建物の損失だけでなく、営業停止や重大な法的責任に発展する恐れがあります。

日頃から適正な設備管理を行うことが、最大のリスク対策です。

「今の設備で法律違反にならないか不安」「点検をプロに任せたい」とお考えなら、消防設備点検に携わり60年以上の東宝企業株式会社へ、お気軽にご相談ください。

最適なプランと無料お見積もりをご提示いたします。


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